藤井聡太氏、竜王戦決勝トーナメント出場へ

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藤井聡太四段が竜王戦6組の決勝戦で勝利し、破竹の19連勝となった(歴代7位)。この後は竜王戦の決勝トーナメントに進出となり、このまま勝利し続けたとすると、竜王戦挑戦者、さらには第30代竜王になる可能性もなきにしもあらず。そうなると四段からいきなり七段、八段へなる可能性もある。どこまで連勝を続けるのか、今後も注目される。そこで、本記事では7月から始まる決勝トーナメントが行われる竜王戦について簡単にまとめようと思う。

歴代連勝記録表(出典:日本将棋連盟サイトより)

竜王戦とは

将棋8大タイトルの一つ(最近「叡王」が新たに入り8大タイトルとなった)。賞金が高いことで有名で、タイトルを取ると約4200万、敗れたとしても約1500万がもらえる(※)。ちなみに名人戦での勝者は約2000万らしい。

現在の竜王位保持者は渡辺明。渡辺竜王は通算10期以上も竜王位を持ち、現在唯一の永世竜王の称号の保持者である。

(※)参考文献:https://live.shogi.or.jp/ryuou/tournament.html

竜王戦6組の「6組」とは?

竜王戦の各組の階層(画像出典:日本将棋連盟サイト、棋士データベースより)

竜王戦は1年に1回行われる。1組から6組までクラスが分かれており、ヒエラルキーの中では1組がトップ階層であり、6組は一番下の階層である。プロになるとまず6組に入るため、現在藤井四段は6組。

ちなみに1組には羽生さんや、佐藤天彦名人などTopクラスの棋士がいる。各組での成績優秀者は次の年には上位の組へ昇格する。

決勝トーナメント

各組内でのトーナメント優勝者(正確には1組は上位5名、2組は上位2名)が決勝トーナメントに進む。そして、決勝トーナメントで優勝した人が竜王に挑戦し、7番勝負を行う。 藤井聡太四段は第30期の決勝トーナメントに出るが、参考に第29期竜王戦のトーナメント表を以下に示す。30期では6組優勝のところに藤井聡太四段の名前が入ることになる。そのため、本トーナメント戦において「5勝し、タイトル決定戦で2勝する」とタイトル挑戦が決まる。とりあえずはここが注目ポイントになるだろう。

第29回決勝トーナメント表(出典:https://live.shogi.or.jp/ryuou/tournament.html)

昇段

棋士は四段でプロになり、そこから勝利するにつれて段位が上がっていく(九段が最高位)。 竜王戦は特別にスピード昇段が可能となっており、竜王に挑戦すると七段に昇段し、竜王を獲得すると八段に昇段、2期竜王を獲得すると九段に上がる。 そのため、プロに入りたての藤井聡太氏は現在は四段であるが、仮にこのまま竜王戦に挑戦するということになると七段への「飛び段」となる。ちなみに、今の渡辺明竜王はまさしくこのスピード出世を体現した人物である。※渡辺竜王が誕生するあたりで上記のように竜王戦での昇段規定が変わったようだ。

なお、竜王以上に有名なタイトルとして名人があるが、藤井四段はすぐに名人になることはできない。名人になるためには最上位のクラス(A級)にまず上がり、そこで成績1位を取らない名人への挑戦はできない。プロになるとまずはC級2組から始まるため、そこからまずはA級まで上がらなくてはならないのだ。

最後に

筆者は小学生から将棋を嗜んできていたので、本ニュースには結構関心があるが、世間の方々はどこまで関心があるのかは甚だ疑問ではある。恐らくテレビで連日報道されているので、多少関心があるといった人が多いと想像する。なんにせよ、14歳の新生が破竹の連勝をするということは、残りの今世紀中に1度あるかないかの現象であろう。ぜひ注目していただき、さらにはこれを機に将棋の競技人口が増えると勝手ながら私も嬉しい。

まぁ(もちろん連勝が続いて欲しいが)今後いつかは負ける時が来る。そうなった時にメディアからの注目も今ほどはなくなり、藤井四段も比較的気楽に将棋を指せるようになるのだろう。そこから第2章が始まる。むしろ私はそちらの方に関心がある。

以上。

(関連:ニコニコ超会議での羽生さん、加藤一二三さんと、つるの剛士さんの鼎談についての記事はこちら